- 2002年夏公開
- 監督:松井 久子
- 主演俳優:吉行 和子/原田 美枝子/トミーズ雅
- 原作:「忘れても、しあわせ」小菅 もと子
痴呆(認知症)がテーマの映画「折り梅」は100万人もの方が鑑賞した人気作。ご縁があり「今井あんきの家」のお年寄りがこの映画に出演しました。当時施設長だった私も、にわか俳優になりました。
今ならそんなに力して言うようなことでもありませんが、
若い頃の私は女性の自立は経済的自立にありと信じて、結婚し、子どもを3人産んだ後も勤め通しました。
結婚後約20年経った頃、夫の母親・私の父親との同居を開始。
どちらも85歳過ぎごろから認知症が進み、介護の必要に迫られながらも
お年寄りは「家族の中にいること」が幸せだと思い込み、無理をして勤めていました。
しかし、家族だけの負担では、あまりにも犠牲が大き過ぎることを実感。
認知症老人とその家族のためには
家庭でもない、また既存の施設とも違う、
安心して暮らせることのできる規模の小さい宅老所・グループホームのようなものが必要だと確信。
勤務先を退職し、仲間と一緒に「今井あんきの家」を創りました。
2000年5月、89歳にて父親が逝去。2005年3月、97歳にて夫の母親が逝去。
どちらも、あんきの家で穏やかに見送ることができました。
利用者のお年寄りが環境を変えることなく、
できるだけ長く過ごしていただける場所にしたいと思っています。
創業者/会長 村田 惠子
痴呆(認知症)がテーマの映画「折り梅」は100万人もの方が鑑賞した人気作。ご縁があり「今井あんきの家」のお年寄りがこの映画に出演しました。当時施設長だった私も、にわか俳優になりました。